1946年後から、おもちゃ業界はワインドアップ・トイやフリクション物にかわって、バッテリー(電池)の力を利用し始めました。
このバッテリーの力による、モーターの使用のおかげで、より長く複雑な動きをするおもちゃが可能になりました。
1950年代から60年代、日本は独自で更に発展したおもちゃの開発、つまりバッテリー・トイの製作に力を入れ始めます。
アメリカのトイ・コレクター、ホルツマン氏によるとその20年余りに約2千ものバッテリー・トイが作られ、その約95%が日本からのものというから驚きです。
バッテリー・トイの価値はまずきちんと動くかが重要です。この状態の次は、希少性。そして最後は需要となります。年代はあまり価値に関係がありません。
他にもクロスオーバーと呼ばれるものがあります。例えば、サンタのバッテリー貯金箱などは、サンタコレクター、バッテリー・トイコレクター、貯金箱コレクターの3分野から需要がありその価値は上がります。
保存に関して気をつけること
- メカニズムが止まるのを防ぐために、最低でも月に数回は動かす
- 何かの拍子に動きが止まっても、力ずくでは動かさない
- さびを防ぐため、水に浮かべるものやシャボン玉を出したりするものでも、なるべく水には触れさせない(ブリキに水は厳禁!)
- 布や毛皮の色落ちを防ぐため、直射日光には当てない
- 電池の劣化による中身の漏れやさびを防ぐため、電池は動かさない時には外す
- とにかく、ショックを避ける(子供とペットには要注意!)
動かないな?という時
- 電池の挿入が逆でないか確かめる
- 電池が切れてないか確かめる
- 電池の接触がきちんとしているか確かめる(接触点を調整する)
- 電池を入れるところがさびていないか確かめる(接触点がさびていれば、サンドペーパーなどで磨いてきれいにする)。
これ以上のことは、モーターのスピンの取り替え(壊れている可能性の高いプラスチック製から鉄製のものへ)や、長期間の放置によるメカニズムの停止に対する電気ショック、などがありますが、やはり修理をできるプロに頼んだほうがよいと思います。
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