×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

トップページブリキのおもちゃ入口>番外編

番外編

1.ブリキのおもちゃについて(軽い?うんちく) 2.ブリキのおもちゃへのコメント(ブリキのおもちゃの魅力

1.ブリキのおもちゃについて

軽い?うんちく

歴史

第一次世界大戦前、大部分のブリキ(ティン)のおもちゃは、フランスやドイツから輸出されていました。その後出てきた新興国、それが日本だったのです。
最初そのおもちゃはフランスやドイツの模倣に過ぎませんでした。しかし、その安い労働力と生産コストで力をつけてきた日本は、その後の数々の斬新なおもちゃを発表する業界のリーダーとして活躍していくわけです。

第二次大戦後、1940年代末から1950年代初頭、物資不足の中、アメリカの兵士たちが残していったビールやソーダの缶などを使って、いわゆるブリキのおもちゃはさかんに作られていきました。そして、このおもちゃ産業は戦後の国の建て直しを迫られていた日本にとって非常に重要な産業となったのでした。
アメリカが日本を占領していた1945年から1952年。この間に主にアメリカに輸出された物(おもちゃ)には、”Made in Occupied Japan”もしくは”Occupied Japan"との印が入れられました。
また、よく人型の動物のキャラをよく見かけます。これは、ブリキのおもちゃのほとんどは外国向けのため、彼ら・彼女らの嗜好を考えた末、日本人のおもちゃデザイナーたちは、万国共通の動物の顔をさかんにおもちゃに取り入れたそうです(TOYS CLUBより)

第二次大戦前から1970年代までの主なおもちゃの材質は、硝酸の一種-ピロキシンと樟脳によって作られた、もろくて燃えやすい、セルロイド製のものが初期で、あと大部分はブリキがメインでした。70年代以降、プラスチックにとってかわられるまで、数々の精巧なおもちゃがたくさんの子供たちに夢を与えていったわけです。
そして70年代に入ると、さらに、コンピューター・チップの開発による高度化、そしてテレビゲームの発展により、、これらブリキのおもちゃは忘れ去られていく運命をたどっていくのです。

1990年代後半になって北原照久氏のTOYS CLUBやビリケン商会さんなどから復刻版が発売され、色々な人の手に渡るようになりましたが、膨大なブリキのおもちゃの中の1部分の復刻ですし、中国、香港、台湾、韓国製のものが出回っていますが、やはりそれらは日本製の模倣という感じで、独創性と精密さの面で日本製には一つ劣っているといわざるを得ません。
したがって、いまでもこれら日本製の古いブリキのおもちゃはたくさんの人々を魅了して止まないのです。


Dog & cat

おもちゃメーカーについて

これらのティントイは様々なおもちゃメーカーによって作られたわけですが、なかでも私が気に入っているのは、T.P.S、Louis Marx、そしてLine Mar製のものです。
1956年創設の日本の会社、TOPLAY,LtdのトレードマークであるT.P.S製のものは、様々なおもちゃメーカーのなかでも、とても精巧でユニークなおもちゃ(特にワインド・アップの分野において)生み出しました。また、Louis Marx社は1950年代までの最大のおもちゃメーカーであり、その量と精巧さにおいて一目置かれています。また、Line Mar社製のものは、特にバッテリー・トイの分野で魅力的なものが見られます。


Circus parade

バッテリー・トイについて

1946年後から、おもちゃ業界はワインドアップ・トイやフリクション物にかわって、バッテリー(電池)の力を利用し始めました。
このバッテリーの力による、モーターの使用のおかげで、より長く複雑な動きをするおもちゃが可能になりました。
1950年代から60年代、日本は独自で更に発展したおもちゃの開発、つまりバッテリー・トイの製作に力を入れ始めます。
アメリカのトイ・コレクター、ホルツマン氏によるとその20年余りに約2千ものバッテリー・トイが作られ、その約95%が日本からのものというから驚きです。

バッテリー・トイの価値はまずきちんと動くかが重要です。この状態の次は、希少性。そして最後は需要となります。年代はあまり価値に関係がありません。
他にもクロスオーバーと呼ばれるものがあります。例えば、サンタのバッテリー貯金箱などは、サンタコレクター、バッテリー・トイコレクター、貯金箱コレクターの3分野から需要がありその価値は上がります。

保存に関して気をつけること

  • メカニズムが止まるのを防ぐために、最低でも月に数回は動かす
  • 何かの拍子に動きが止まっても、力ずくでは動かさない
  • さびを防ぐため、水に浮かべるものやシャボン玉を出したりするものでも、なるべく水には触れさせない(ブリキに水は厳禁!)
  • 布や毛皮の色落ちを防ぐため、直射日光には当てない
  • 電池の劣化による中身の漏れやさびを防ぐため、電池は動かさない時には外す
  • とにかく、ショックを避ける(子供とペットには要注意!)

動かないな?という時

  • 電池の挿入が逆でないか確かめる
  • 電池が切れてないか確かめる
  • 電池の接触がきちんとしているか確かめる(接触点を調整する)
  • 電池を入れるところがさびていないか確かめる(接触点がさびていれば、サンドペーパーなどで磨いてきれいにする)。
これ以上のことは、モーターのスピンの取り替え(壊れている可能性の高いプラスチック製から鉄製のものへ)や、長期間の放置によるメカニズムの停止に対する電気ショック、などがありますが、やはり修理をできるプロに頼んだほうがよいと思います。

Battery operated toys


2.ブリキのおもちゃへのコメント

ブリキのおもちゃの魅力

本当にこれらの精巧な動きとユニークな形、鮮やかな色使いには魅了されます。
特に、バッテリー・トイの、踊り、回転し、音を出し、煙を吐き、光るその姿を見た人は必ず感嘆の声を上げると思います。
こういったおもちゃが、何十年前昔と変わらない姿で一生懸命目の前で動いてくれるわけです。感動するはずです。
でも他にも理由があると思います。

唐突ですが「美味しんぼ」という漫画で、”初等卵”という話があったのを覚えています。つまり、鶏の最初に産んだ卵は非常に質がいいというものです。
これには科学的な裏付けはないのですが、誰でも飼い主は最初に卵を産むような鶏には非常に気を遣い、大事に世話をするもので、それだけ気にかけ、愛情を込めてできた卵がまずいわけがないというものでした。
これをまさしくこれらブリキのおもちゃに感じることができます。
敗戦後の日本において、立ち直るために、生きるために、そして自らを励ますがごとく、それらの製作に全力投球し、愛情を注いでいる製作者の息吹が感じられると言ったらオーバーでしょうか。

そういった物の作り手の他に、こういったおもちゃを大事に今まで保存してきた買い手のあたたかな愛情も、これら今まで生き残ってきたおもちゃからにじみ出ているような気がするんです。

今の時代、消費文明の中で、たくさんの物が使い捨てられていきます。作り手がいれば、買い手・使用者がいるかと思いますが、おもちゃ1つに関する双方のドラマが希薄になっているような気がします。
そんな時代だからこそ、このブリキのおもちゃがかもし出す、懐かしくあたたかな”匂い”が私を更に魅了するのかもしれません。


Druming robot


前のページに戻る